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「IAT」による潜在的な態度・性格の測定と行動の予測

  • 公開日: 2019-05-13
  • 変更日: 2020-09-26
添付:PDFファイル

(研究の背景および目的)
自分自身の性格や態度などを最もよく知っているのは,やっぱり「自分自身」だと思いますか?近年の社会心理学は,こうした常識を覆す知見を提供しています。「自分でも気づいていない」態度や性格が,私たちの行動に影響することが分かってきました。私の研究室では,潜在連合テスト (IAT) という自己報告によらない方法を用いて,人の「潜在的な」態度や性格を測定する研究を進めています。IATを用いた実際の行動予測も重要なテーマです。
(主な内容)
*潜在的測定法による態度・性格の測定と行動の予測*「~が好きだ」「~は怖い」といった人や物に対する「態度」「私はシャイだ」「私は自分に自信がある」といった「性格特性」    →これらの測定には,従来,質問紙(アンケート)などの自己報告が用いられる。【自己報告による測定の課題】① 回答を変えることもできる(回答の偽り)入社面接で「チーム活動は得意ですか?」と質問されると,本当は苦手だと思って  いても,自分をよく見せようと「はい」と答えることがある。② 自分でも気づいていない側面は分からない(内省の限界)「自分は○○な性格だ」と思っていても,他者からは違って見えることもある。【潜在連合テスト(IAT) の特徴】 <パソコンを用いて数分程度の課題を行い,態度や性格の一部を測定>何を測定しているか分かりにくい課題→回答を歪めることは困難。自身でも予想しない結果が出ることもある潜在的に測定した性格や行動は実際の行動と関連する。  質問紙(自己報告)で測定した性格や態度は,行動と関連がないことが多い。例1:潜在的に「シャイ」な人→人前で赤面しやすかったり,気が散ってしまったりする。例2:潜在的に「黒人に否定的な態度を持っている」人→黒人と話す際に目を背けたり, 笑顔が減ったりする。IAT=ImplicitAssociation Test自分で気づいている自分でも気づいていない自己<潜在連合テスト(IAT)の手法>①次々に現れる絵や単語が左右どちらの仲間かを判断②言葉の組み合わせが変わったバージョンも実施①【花—好き】【虫—嫌い】②【虫—好き】【花—嫌い】①の方が早く分類できた人は【花—好き(虫—嫌い)】の方が結びつきが強い
(期待される効果・応用分野)
潜在的測定法は「嘘発見器」ではありません。自分も気づかない側面を知れば自己理解が深まると共に,「一側面だけで物事や自他を判断しない」という他者理解のための視点を養うことにもつながります。「未知の自分を知る」「多面的な視点を得る」など,企業や学校での教育や就職活動への応用が期待できます。行動との関連の研究を進めると「それをどう変えるか」というプログラムの開発にも発展すると考えています。いじめ・自殺などの発見や予防,治療の効果測定への応用の可能性もあります。
(共同研究・特許などアピールポイント)
●潜在的測定法は紙筆版もあります。パソコンの ない環境でも使用可能です。 ●性格,態度,信念など多領域に応用できます。 ●自尊心(自尊感情)についても多くの研究成果があり,ホームページでも公開しています。
(コーディネータから一言)
潜在連合テスト(IAT)の研究者。潜在的測度の可能性を探り,行動予測等への応用を検討しています。調査・研究に協力いただける機関等を求めています。心理全般に関するセミナー等へも対応できます。HPもご参照ください。
(研究分野)
社会心理学 教育心理学 パーソナリティ心理学
(キーワード)
社会心理学 潜在的測定法 潜在連合テスト 態度 性格特性 シャイネス 自尊心(自尊感情)

カテゴリ : シーズ(得意な技術・サービス等)
対象エリア: 選択なし
有効期限 : 無期限

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