産学・地域マッチングサイト

KuRiPS(クリップス)は企業や地域自治体・公共機関、大学等の「ニーズ・シーズのマッチングプラットフォーム」です。
利用登録(無料)することで、どなたでも利用できます。 詳細は、こちらのチラシをご覧ください。
当センターへの個別(非公開)のご相談・ご意見等は、画面右上の[メールで相談][お問合せ]からお願い致します。

ストレスが身体の不具合として顕在化するメカニズムの研究

  • 公開日: 2019-05-13
  • 変更日: 2020-09-26
添付:PDFファイル

(研究の背景および目的)
ストレスが自律神経系を介して身体の不具合として顕在化するメカニズムを研究しています。我々が意識する・しないにかかわらず、脳は外界および体内状況を常に監視し、最適な行動を取れるように心臓や肺などの機能を時々刻々調節しています。山道でヘビに出会った時に、ヘビだ!と驚くのと心拍数が上昇するのとは、実は同時であって前者(驚き)が後者(心拍数上昇)の原因ではないのです。心の健康が身体の健康にも良いのは周知の事実ですが、その根拠の解明を目指しています。
(主な内容)
ストレス源(意識的)大脳皮質(無意識)視床下部情動循環呼吸鎮痛体温骨格筋闘争・逃走反応(=防衛反応)ストレスを受けた際に心臓がドキドキしたり息がハアハア切れたりする反応には、脳の中の「視床下部」と呼ばれる部分が重要です。私たちは2003年に、視床下部に存在する特別な神経細胞オレキシン含有神経細胞を破壊するとこれらの反応が起こらなくなることを発見しました。闘争・逃走反応を支える体内状況の変化、すなわち防衛反応には多彩な面があります。血圧・心拍数・呼吸数・体温が上昇し、血液は内臓領域から骨格筋領域に多く流れるように再配分されます。また、痛覚は一時的に抑制されます。これらの全ての反応にオレキシン含有神経細胞が重要であることがわかりました。つまり、オレキシン含有神経細胞は防衛反応のマスタースイッチであると言えます。しかしながら、ストレスと一口に言っても闘争・逃走反応を引き起こす急性能動ストレスの他に、逃げ場のない慢性受動ストレスもあります。ストレスの種類によってオレキシン含有神経細胞の重要度にも差があるかもしれません。現在はこの点について検討を続けています。
(期待される効果・応用分野)
オレキシン含有神経細胞の活動調節様式(脳のどの部位から、どの神経伝達物質を用いた入力があれば活性化、あるいは抑制するのか)の解明を目指しています。解明できるとオレキシン含有神経細胞のコントロールが可能。医薬品だけでなく、ツボや運動などオレキシンを抑える方法を開発することで、ストレス反応を抑制できます。白衣高血圧・あがり症・パニック症候群・心的外傷後ストレス障害(PTSD)・不眠症などのストレス関連疾患の効果的な治療法への応用も期待できます。
(共同研究・特許などアピールポイント)
●本研究はテキサス大学・金沢大学との共同研究です。●遺伝子改変マウスの自律神経機能計測では世界トップの技術を持っています。そのため、上記主題以外の共同研究を多数行っています。
(コーディネータから一言)
ストレス反応のスイッチと言える神経伝達物質「オレキシン」を発見。そのメカニズムの解明により、ストレスの体への影響を制御する方法に結び付ける研究です。研究で培われたマウスの機能計測技術も注目されています。
(研究分野)
生理学
(キーワード)
ストレス ストレス 遺伝子操作マウス 自律神経機能

カテゴリ : シーズ(得意な技術・サービス等)
対象エリア: 選択なし
有効期限 : 無期限

(ご注意)

◯ コメントは公開されます。秘密情報の取り扱いには十分お気をつけください。
◯ 非公開で投稿者と連絡を取るには、右の[個別メッセージ]機能を利用して下さい。

個別メッセージ

ニーズ・シーズ投稿者と個別のメッセージ交換を行えます。

ログインすれば投稿者と個別メッセージ(非公開)のやりとりができます。

関連するニーズ・シーズ

  • 市民と恊働した海岸漂着ごみ等の実態把握手法の開発

    市民と恊働した海岸漂着ごみ等の実態把握手法の開発

    シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-13

    (研究の背景および目的) 平成21年7月、海岸漂着物等処理推進法が成立しました。海洋ごみ問題は、国際的な環境問題として近年話題になっていますが、全国的に見るとその多くは国内起源であり、海の流れに乗って国内間または海外へと地域を越えて被害を与えています。海洋ごみの発生抑制には、発生者の一人でもある私たちが、この問題に気付くことが必要です。本研究では、NGOと協力して市民参加型の海岸漂着ごみ等の実態把握手法を開発し、市民と共に調査活動を展開しています。 (主な内容) ●国際海岸クリーンアップ(Int...

  • 魚介類の価値を高める品質維持・高品質化の技術研究

    魚介類の価値を高める品質維持・高品質化の技術研究

    シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-13

    (研究の背景および目的) 日本の水産業が久しく厳しい状況にあります。例えば、漁業生産量の減少、魚価低迷、漁業就労者数の減少と高齢化などの課題を抱えています。一方、グローバルに見ると、世界人口の急激な増加や食に対する安全・健康志向の高まりなど、水産物は重要食料資源の位置づけにあり、水産業には追い風が吹いているといえます。「日本の水産業の活性化」に必要となる、水産物の価値を高めるための品質維持方法や高品質化技術、および無駄なく利用する処理加工技術の研究に取組んでいます。 (主な内容) 最適な鮮度維持...

  • 微生物による環境改善および食品・バイオマスへの有効利用

    微生物による環境改善および食品・バイオマスへの有効利用

    シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-13

    (研究の背景および目的) 微生物には分解者と生産者という2つの能力があります。分解者の能力を用い、重油汚染の環境レメディエーション*、バイオディーゼル燃料の副産物処理および赤潮駆除への有効利用を図っています。生産者としては健全な魚介類を生育するためのプロバイオティクス(善玉菌)の開発、タンパク資源としての有用藻類およびバイオディーゼル燃料を生成する有用微生物の検索を行っています。分解者と生産者を同時に兼ねる光合成細菌による、排水処理と有用物質生産に関する研究も進行中です。 (主な内容) *レメデ...

利用登録
する