産学・地域マッチングサイト

KuRiPS(クリップス)は企業や地域自治体・公共機関、大学等の「ニーズ・シーズのマッチングプラットフォーム」です。
利用登録(無料)することで、どなたでも利用できます。 詳細は、こちらのチラシをご覧ください。
当センターへの個別(非公開)のご相談・ご意見等は、画面右上の[メールで相談][お問合せ]からお願い致します。

子宮頸がんに対する妊孕性温存手術法の確立

  • 公開日: 2019-05-13
  • 変更日: 2020-09-25
添付:PDFファイル

(研究の背景および目的)
子宮頸がんは若い女性に多く発症し、30代、40代の女性では乳がんについで多いがんです。ある程度進行した子宮頸がんがみつかると、やむなく子宮を摘出する必要が出てきます。一方、日本では晩婚化、出産年齢の高齢化が着実に進み、治療後も妊娠・出産を望む患者さんが多い現状があります。当科ではこのような場合に、子宮頸部だけを摘出することで、妊孕能(にんようのう:妊娠できる能力)を温存する手術法の標準化を目指した研究を行っています。
(主な内容)
●子宮頸がんに対する治療法と合併症 子宮頸がんの治療法は主に手術と放射線治療です。 ある程度進行した子宮頸がんに対しては、広汎子宮全摘出術という手術を行います。術後は子供が産めなくなるだけでなく、尿が普通には出なくなる「神経因性膀胱」といった排尿障害や、足が腫れる「リンパ浮腫」等の合併症が起こりやすい手術です。●円錐切除術と広汎子宮頸部摘出術 早期の子宮頸がんに対しては、以前から円錐切除術という手術法が行われてきました。腟から子宮の下の方の頸部を円錐状に削るような手術です。 妊孕性を残す事が出来る手術法ですが、顕微鏡レベルのがんしか直すことが出来ません。それ以上に進んだがんに対しては、子宮を摘出する方法しかありませんでした。 我々は、2014年より4cmまでの子宮頸がんに対して、子宮頸部を摘出し、温存した子宮体部と腟を接合する広汎子宮頸部摘出術を行っています。●広汎子宮頸部摘出術のメリット すべての子宮頸がん患者が広汎子宮頸部摘出術の対象となる訳ではありません。これまでに広汎子宮頸部摘出術を希望して当科を受診された30数名の患者の内、約2割は大きさ、部位、癌の種類、リンパ節転移があるなどの理由で適応外となりました。子宮(体部)と卵巣があれば妊娠は可能ですので、広汎子宮頸部摘出術ができれば将来の妊娠・出産の可能性が出てきます。子宮頸部と腟上部を周囲の組織と一緒に摘出します子宮体部と腟をつなぎます
(期待される効果・応用分野)
当科では同時に研究として、センチネルリンパ節生検を行っています。最初に転移が起こると予想されるリンパ節(センチネルリンパ節)だけを同定・摘出し、その他のリンパ節を摘出しない方法です。また、排尿に関連した神経を温存する術式にも取り組んでいます。これらの工夫により、手術による切除を最小限に抑えて機能を温存することで、術後の合併症を少なく出来ると期待されています。とくにセンチネルリンパ節生検は、標準的治療となることが期待できます。
(共同研究・特許などアピールポイント)
●子宮頸がんは性交渉によって感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となって発症します。本学理工学研究科・隅田研究室との共同研究で、ナノテクノロジーを用いてHPVを簡便に検出する検査法の開発にも取り組んでいます。
(コーディネータから一言)
子宮頸がんに対する「広汎子宮頸部摘出術」を行う病院の一つとして、手術法の確立に取組んでいます。一定の基準を満たせば妊娠・出産の機能を温存する手術が可能です。術後の合併症を抑える術式の研究も進めています。
(研究分野)
子宮頸がん HPV HPVワクチン CIN 広汎子宮頸部摘出術
(キーワード)
子宮頸がん 子宮頸がん HPV 子宮がん検診 広汎子宮頸部摘出術 センチネルリンパ節生検

カテゴリ : シーズ(得意な技術・サービス等)
対象エリア: 選択なし
有効期限 : 無期限

(ご注意)

◯ コメントは公開されます。秘密情報の取り扱いには十分お気をつけください。
◯ 非公開で投稿者と連絡を取るには、右の[個別メッセージ]機能を利用して下さい。

個別メッセージ

ニーズ・シーズ投稿者と個別のメッセージ交換を行えます。

ログインすれば投稿者と個別メッセージ(非公開)のやりとりができます。

関連するニーズ・シーズ

  • 電子機器の熱問題を解決する高性能冷却システムの開発

    電子機器の熱問題を解決する高性能冷却システムの開発

    シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-13

    (研究の背景および目的) 電子機器の作動には冷却部材が不可欠です。電子デバイスの高性能化に伴い発生する熱量は飛躍的に増加し、機器の故障や寿命減、冷却装置の巨大化が問題となっています。冷却装置の限界により、高輝度LEDを低輝度でしか点灯させられない事態も起きています。本研究「FGHP(高性能フラットヒートパイプ型ヒートスプレッダ)」は、高性能かつ省スペースの画期的な新規冷却部材。FGHPをコアとする最適な冷却システム開発を実現することで、種々の熱問題の解決を目指しています。 (主な内容) 製品例:...

  • 血栓や止血異常など血液凝固疾患の新規診断法

    血栓や止血異常など血液凝固疾患の新規診断法

    シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-13

    (研究の背景および目的) 血液凝固の異常(血栓)は突然起こります。脳梗塞や心筋梗塞はある日突然起こり、命に関わったり、重大な後遺症になる病気です。また感染症が重症化すると血液凝固異常(DICという状態)になり、早期に対応しないと死に至ります。近年寿命の延伸と診断技術の向上により、動物でも同じ事が問題となっています。血液凝固疾患は早期診断と治療(予防)が大切ですが、現状の検査は血液だけ。血液と血流、両方を評価する新規診断装置を用いてヒトにも適用できる早期診断法を研究しています。 (主な内容) 血液...

  • ヒトの臓器をブタの体内で育てるための免疫不全ブタの作成

    ヒトの臓器をブタの体内で育てるための免疫不全ブタの作成

    シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-13

    (研究の背景および目的) 病気や事故で失った部分を自己の組織・細胞を用いて補う治療(再生医療)の研究が、注目を集めています。しかし、自己の幹細胞を培養し、そこから心臓や肝臓をまるごと作成することは現段階では不可能です。そこで、生理的にヒトに近いブタに幹細胞を移植し、ブタの体内でヒト臓器を形成させることを考えています。そのためには、ヒトの細胞を拒絶することなく受け入れる免疫不全ブタを人為的に作成する必要があります。本研究は、免疫不全ブタの作成に関するものです。 (主な内容) 免疫不全ブタを作成する...

利用登録
する