産学・地域マッチングサイト

企業や地域自治体・公共機関、大学等の産学官連携による「ニーズ・シーズのマッチングプラットフォーム KuRiPS」

海の森(藻場)を守り、育てる技術開発

  • 公開日: 2019-05-13
  • 変更日: 2020-09-25
[ PDFファイル ]

(研究の背景および目的)
山に森があるように、海の中にも広大な海藻(草)の森があります。海の森は「藻場」と呼ばれ、沿岸域における主要な光合成の場として重要視されています。また、藻場は魚介類の隠れ家や生息場、産卵場としても機能することから、生態系や沿岸漁業においても欠かせない存在です。近年、藻場が各地で消失し、深刻な問題となっています。海に森を取り戻すにはどうしたらよいか?九州・沖縄を中心として、藻場を保全し、再生させる研究に取り組んでいます。
(主な内容)
海藻の森(アカモク)藻場の保全や再生には、産官学の連携が不可欠です。基礎研究を中心に、以下の課題に取り組んでいます。・各地における藻場の現況調査(潜水調査)藻場の潜水調査ができる九州唯一の大学水産庁や環境省、県等との共同研究や依頼実績・藻場を構成する海藻の生態、生活史に関する研究・海藻の生長や成熟におよぼす環境条件の研究九州随一の研究機器(藻類培養用の大型インキュベータ、Diving-PAMなど藻類の光合成活性測定機器等)を常備科学研究費補助金など競争的資金での研究実績・海藻の生育に適した水中構造物の検証試験海藻の生育効果等を実験系や現地調査で評価・藻場の重要性を伝える講演や観察会県や漁協、博物館等での講演や観察会地域が取り組む藻場保全活動(水産庁・県事業)を支援
(期待される効果・応用分野)
藻場の保全や造成をビジネスチャンスとする企業に専門家の立場から技術指導を行うと共に、海藻の着生や生育効果等を評価することが可能です。また、九州南部や南西諸島には、フコイダンやカラギーナンなど、有用物質を含有する未利用海藻が多く残されています。これら未利用資源の大量養殖技術開発の支援も可能です。「モズク」や「海ぶどう」養殖も、小さな試験研究から始まりました。
(共同研究・特許などアピールポイント)
●当研究室は我が国で最も南に位置する海藻(大型藻類)の研究室であり、熱帯・亜熱帯性海藻の分類や生態、増養殖技術開発を専門とする国内唯一の研究室として高く評価されています(日本藻類学会評議員、学会誌編集長)。
(コーディネータから一言)
海の森である「藻場」を守り育てる研究のエキスパート。藻場の保全・造成に関する調査や技術協力、未利用海藻の養殖技術開発での支援活動を積極的に行います。日本最南端の海藻研究室ならではの調査研究も展開中です。
(研究分野)
水産学 水産植物学 藻類学
(キーワード)
海藻 海藻 藻類 環境保全 藻場造成 陸上養殖

カテゴリ : シーズ(得意な技術・サービス等)
対象エリア: 選択なし
有効期限 : 無期限

(ご注意)

◯ コメントは公開されます。秘密情報の取り扱いには十分お気をつけください。
◯ 非公開で投稿者と連絡を取るには、右の[個別メッセージ]機能を利用して下さい。

個別メッセージ

ニーズ・シーズ投稿者と個別のメッセージ交換を行えます。

ログインすれば投稿者と個別メッセージ(非公開)のやりとりができます。

関連するニーズ・シーズ

  • 世界最高の電波望遠鏡「ALMA」で探る星と惑星の誕生

    世界最高の電波望遠鏡「ALMA」で探る星と惑星の誕生

    シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-13

    (研究の背景および目的) 生命を育む地球と、地球に生命のエネルギーを与えてくれる太陽。太陽も地球も元は宇宙空間に漂う分子ガスと塵から誕生しました。私達は電波望遠鏡「ALMA」を用いてこのような分子ガスと塵を観測することで、星や惑星がどのようにして誕生しているのかを調べています。ALMAは日米欧が共同で南米チリに建設した巨大な電波望遠鏡。解像度と感度が飛躍的に向上し、新たな発見が可能になりました。高精度の宇宙観測によって、太陽系、地球、生命の起源を詳らかにしたいと考えています。 (主な内容) 「A...

  • 喜界島の在来カンキツには高い機能性がある

    喜界島の在来カンキツには高い機能性がある

    シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-13

    (研究の背景および目的) 奄美諸島には,九州や本州では見ることのできない固有のカンキツが存在し,古くから栽培・利用されてきました。しかし近年,これらは新規果樹の栽培や開発等によって急速に減少しています。一方,沖縄の在来カンキツ「シィクワーサー」は,機能性成分が高含有されていることがわかって以来,急速に消費量が伸びています。奄美諸島においても在来カンキツの特産化を進め,地域の活性化を促進することを目指して,果実に含まれている機能性成分について解明しました。 (主な内容) 奄美諸島の中で最も在来カン...

  • 「A消費者行動」「B摂食行動」企業活動に活かせる食の心理学

    「A消費者行動」「B摂食行動」企業活動に活かせる食の心理学

    シーズ(得意な技術・サービス等) 2019-05-13

    (研究の背景および目的) 食品の消費や摂食は私たちが日々行っている行動です。にもかかわらず、これらの行動を左右し得る諸要因の影響が、十分に解明されているわけではありません。「思うように商品が売れない」「つい食べ過ぎてしまう」問題に直面して初めて、「なぜ売れない?」「なぜ食べ過ぎる?」という疑問が湧いてくるのではないでしょうか。社会心理学の観点を主軸に、社会のなかで生きる私たち人間の様々な特性に着目しつつ、食関連行動の理解を目指し、実験研究を中心に研究活動を進めています。 (主な内容)  ここでは...

利用登録
する